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路線バス向け新電動ドライブ

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ZFは、空前の速さで路線バス向け電動センタードライブを新たに開発・導入しました。そして、このセンタードライブを搭載したテスト車両が、専門見本市のBusworld 2017に姿を現しました。
ZF Editors, 10月 18, 2017
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世界では、都市部への大規模な人口流入が起きています。このような状況下、公共交通システムは交通渋滞の絶え間ない脅威に対抗する重要な武器となります。バスは、大都市の市民にストレスのない輸送手段を確保するうえで、最も重要な手段です。一方、世界各国の国会では、自家用車にますます厳しい排ガス規制法案が成立し、バスに対しても同様です。100kmあたり平均30リッターの軽油を消費するバスにとって、この課題の克服は容易ではありません。

環境保護の強化: 電動ドライブへの移行

環境保護の強化: 電動ドライブへの移行

Eモビリティは、都市部での騒音と排出ガスをいかに低減するかという問題へのソリューションです。システムサプライヤーであるZFのポートフォリオには、さまざまな車種に装着可能な電動ドライブが幅広くラインアップされています。例えば、AVE 130電動ポータルアクスルはすでに実用性が実証されており、低床バスに向けた量産も開始されました。「多くの地域、特に成長市場となっている中国では、高床プラットフォームが標準です」と、ZFのバス向けトランスミッション・システムの開発を担当するヨヘン・ヴィトツィヒ博士は言います。このため、ZFのエンジニアは高床バス向けにCeTrax電動センタードライブを開発しました。このドライブは低床バスにも装着可能です。最大出力300kW、最大トルク4,400Nmを実現したCeTraxは従来ドライブとの比較で並ぶもののない性能を誇り、25パーセント勾配を登る登坂力により、都市部の地形という課題にも対応可能です。
テスト車両: CeTrax電動センタードライブは、高床バスにも低床バスにも装着可能です。

CeTrax: 既存のバス・プラットフォームへの組み込みが容易

CeTrax: 既存のバス・プラットフォームへの組み込みが容易

ZFは、ベルギーのコルトレイクで開催される業界で最も重要な見本市、Busworld 2017で新しい電動センタードライブCeTraxを装備したテスト車両を披露しました。プレスツアーでは、世界各国の専門家やメディアに新ドライブの走行機能体験が提供されました。
「ご紹介している CeTrax の重要な特徴は、プラグ・アンド・ドライブという考え方です」とヴィトツィヒ博士は説明します。プラグ・アンド・ドライブとは、以下の部分に一切変更を必要とせず、CeTraxが既存のバス・プラットフォームに容易に装着できるということです。
  • シャシも、
  • アクスルも、
  • スタティックも、
  • デファレンシャルも変更不要です。
さらにヴィトツィヒ博士は、「この結果、既存の従来型バスに電動ドライブを組み込みたいと考えているメーカーに対し、ターゲット展開を開始できています。ZFのCeTraxソリューションにより、技術的な統合という面だけでなく、サービスに関してもコストと作業負荷が低減します」と述べています。ZFのテスト車両についても、量産車をベースに組み立てました。
小型動力源: この電動センタードライブは、走行中の驚くべき静けさにもかからわず、最大トルク4,400Nmを実現しました。

きれいな空気、ほとんど無音、快適性を向上

きれいな空気、ほとんど無音、快適性を向上

CeTraxは、乗客、歩行者、バス運営者、コミュニティ、都市のすべてに真の勝利をもたらします。それは、バスの運転による排気ガスを、局所的にゼロ・エミッションにできるからです。つまり、バス停で待つ乗客はもう排気ガスを吸わなくて済みます。街の中心部も有害なCO₂や窒素酸化物に汚染されることもなくなります。それに加え、CeTraxのような電動ドライブは、内燃エンジンより走行音がはるかに静かなのです。これは、乗客だけでなく、住民にとっても恩恵となります。CeTraxでは、エンジン音よりもタイヤの走行音が大きくなります。

最大出力
300 kW
CeTraxの走行性能は、従来型駆動ユニットの性能に匹敵します。

コンセプトから製品へと瞬時に

コンセプトから製品へと瞬時に

ZFは、IAA2016  ハノーバー国際商用車ショーにて、CeTrax電動センタードライブを初公開しました。その後、CeTraxのさらなる開発とZFテスト車両への導入・調整をわずか1年未満で実現。これは、ZFが誇るスムーズでダイナミックな開発プロセスを歴然と示す実例です。ZFは、CeTrax電動センタードライブを通じ、変化する市場要件に迅速に対応しただけでなく、Eモビリティ革命の推進も果たしました。

記事要約

記事要約

ZFは、電動ドライブの導入によって路線バスの局所的ゼロ・エミッションを実現します。AVE 130電動アクスルがすでに低床バスで使用されている中、バス向けの最大見本市「Busworld 2017」の機会を捉え、高床バス向けの電動センタードライブも発表。このセンタードライブは、低床バスにも使用可能です。CeTraxという名のこのドライブは、すでにイノベーション・プロトタイプに搭載されています。CeTraxは、都市交通システムのほとんどが高床バスである中国のような市場がターゲットです。センタードライブとしてのCeTraxの特徴のひとつは、既存の車両プラットフォームに問題なく組み込めることです。